痙攣前後の体温が38℃ 以下で, その後, 数時間以内に38℃ 以上の発熱を生じた小児の中で, 中枢神経感染症および既知のてんかんをもつ小児を除外した7名を熱反応性痙攣として, その臨床像について検討した.熱反応性痙攣7名中, 痙攣重積が3名に, 群発痙攣が1名にみられ, また, 過去に熱性痙攣頻回例や非定型発作を有する症例が多くみられた.経過観察中にてんかん移行例も存在し, 熱反応性痙攣は熱性痙攣の再発やてんかん発現の関連因子を重複してそなえた一群であると考えられた.Diazepam応急投与が不可能なため, phenobarbitalを中心とした治療を行っている.