脳と発達
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99mTc-ECD脳SPECTで多彩な集積分布を呈した亜急性硬化性全脳炎の1例
斉藤 利雄姜 進
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2000 年 32 巻 5 号 p. 401-407

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抄録

亜急性硬化性全脳炎の20歳男性例の脳magnetic resonance imaging (MRI), computed tomography (CT),[99mTc]-L, L-ethyl cysteinate dimer (99mTc-ECD) single photon emission computed tomography (SPECT) をJabbour第2期から第4期にかけて経時的に評価した.第2期では脳MRI, CT, 99mTc-ECDSPECTは正常であったが, 病期進行にしたがいMRI, CTでは白質病変, 脳萎縮が著明になった.99mTc-ECDSPECTでは病変部のトレーサー集積が減少, 増加と経時的に変動し, 組織の炎症増悪・破壊の過程を反映すると考えられた.

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© 日本小児小児神経学会
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