通常の学校に在籍する神経筋疾患児の学校生活を支援するために, 担任教師に対してアンケート調査を行った.回収できた13通を分析した結果, 神経筋疾患児が通常の学校へ行くためには階段等の環境改善, 移動困難への介助者の配置が必要である.学習内容では現在の運動機能で参加できる体育等活動の工夫, 比較的障害されていない能力開発への積極的働きかけについて医療関係者の専門的助言が必要である.通常の学校でともに学ぶことは患児だけでなく友達・教師・地域社会にとっても得るところが多い.今後は国立療養所と併設の養護学校が開かれた専門機関として相談や情報提供を行い, 小児科医が地域の調整役をすることが望まれる.