脳と発達
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小児期側頭葉てんかんの前兆に関する臨床的研究
大津 真優小国 弘量粟屋 豊大澤 真木子
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2001 年 33 巻 5 号 p. 409-415

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抄録

小児期に認められる側頭葉てんかん (TLE) の前兆症状の詳細を明らかにするため, 当科初診時15歳以下, 脳波と画像上側頭葉に異常を認めた33名の側頭葉てんかん患者を対象に後方視的に検討した.発作の成因は内側面型側頭葉てんかん (MTLE) が24例 (72%) を占め最も多かった.前兆が初めて観察された最小年齢は4歳で10歳以降は前兆後に複雑部分発作へ移行することが多かった.主な前兆症状の割合は, 嘔気が14例 (42%), 眩暈, 恐怖感, 動悸, 背部灼熱感が3例ずつ (9%), 前兆が認められなかった症例は5例 (15%) であり, その比率は成人と同様であった.小児は表現力が未熟ではあるが, 発作時の詳しい問診が局在診断の手がかりになると思われた.

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© 日本小児小児神経学会
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