脳と発達
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沖縄県における亜急性硬化性全脳炎の発生状況
第2報1977年~1999年
平安 京美仲田 行克大城 聡高江洲 悦子中村 恭子城間 直秀嶺間 博隆
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2004 年 36 巻 1 号 p. 21-25

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抄録

1977年から1999年までの23年間に沖縄県 (以下本県) で発生した亜急性硬化性全脳炎 (SSPE) は, 16例 (男児11例, 女児5例) であった. 本県のSSPE発生頻度は, 人口100万人当たり年平均0.58人で, これまでの本邦の報告に比べ高率であった. 本県の予防接種率は低く (40~68%), 麻疹の流行を繰り返し, 低年齢での罹患が多いことが, SSPEの発生頻度が高い要因の一つであると思われた. また, 1990年の麻疹罹患者から6人のSSPEが発症しており, 流行するウイルスの神経病原性にも関連があると思われた. 臨床像では, 1990年以後の発症例で, 血清麻疹抗体価の低下傾向が認められた.

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© 日本小児小児神経学会
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