脳と発達
Online ISSN : 1884-7668
Print ISSN : 0029-0831
ISSN-L : 0029-0831
Duchenne型筋ジストロフィーの血清イソクエン酸脱水素酵素活性測定による肝機能の再評価
南 良二石川 悠加石川 幸辰
著者情報
ジャーナル フリー

2004 年 36 巻 4 号 p. 339-341

詳細
抄録

肝機能の評価は, 一般的には血清トランスアミナーゼ値が用いられている.しかし, トランスアミナーゼは肝臓だけでなく骨格筋, 心筋などにも存在するので, 肝臓以外の臓器の障害により血中に逸脱する.Duchenne型筋ジストロフィー患者では筋肉の病変のために異常値を示し, 変動する.今回, 血清イソクエン酸脱水素酵素 (ICDH) 値を測定し, 血清トランスアミナーゼ値と比較検討した.Duchenne型筋ジストロフィー患者の肝機能評価には血清トランスアミナーゼ値よりICDH値の方が特異性の点で優れている結果を得た.

著者関連情報
© 日本小児小児神経学会
前の記事 次の記事
feedback
Top