脳と発達
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自閉性障害
橋本 俊顕西村 美緒森 健治宮崎 雅仁津田 芳見伊藤 弘道
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2005 年 37 巻 2 号 p. 124-129

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抄録

自閉症は社会性の障害, コミュニケーションの障害, 想像性の障害からなる症候群であり, その治療に関しては治療教育が第1選択である.自閉症がいつ頃から発症するのか, 診断可能な時期はいつかということが, 介入時期と絡んで興味がもたれている.質問紙やホームビデオによる後方視的自閉症の研究では18カ月頃までには社会的相互関係の障害, ジョイントアテンションの異常, コミュニケーションの異常などの早期徴候が現れていたと報告されている.一部, 相容れない意見もあるが, 早期の介入は自閉症児の症状を軽減し, 知的レベルの向上も促すことが報告されている.以上, 自閉症の早期診断, 早期介入について述べた.

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© 日本小児小児神経学会
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