脳と発達
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舞踏運動・けいれん・著明な退行を呈し, cyclophosphamideが著効を示した1女児例
中江 陽一郎栗原 まな小萩沢 利孝衛藤 義勝
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2005 年 37 巻 4 号 p. 327-331

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抄録

急性に出現した片麻痺を初発症状とし, 経過中に全身性けいれん, 舞踏運動 (chorea) および著しい運動機能の退行を呈し, 数カ月の経過で自力移動・姿勢保持・経口摂食不能となった3歳女児例を経験した.Cyclophosphamideの経静脈パルス療法を行い, 著明な症状の改善を得た.その病態には, 抗リン脂質抗体症候群に類似する何らかの自己免疫機序の関与が疑われた.

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© 日本小児小児神経学会
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