脳と発達
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新生児けいれんの病因と治療に関する研究
midazolamの有用性について
河口 修子今高 城治鈴村 宏山内 秀雄
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キーワード: 新生児けいれん
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2006 年 38 巻 1 号 p. 5-9

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抄録

新生児けいれんに対する病因・治療についてmidazolamを中心に後方視的に検討した. 本院NICUで新生児けいれんと診断・治療された39例のうち22例にmidazolamが投与されていた. 急速静注投与量 (平均± 標準偏差) は0.15±0.08mg/kg, 持続静注最終投与量は0.33±0.11mg/kg/hrであり, それぞれの有効率は71%, 76%であった. 因果関係ありと推定された血圧低下は7例認められたが, 5例は減量ないし経過観察のみで対処できた. Midazolamは新生児けいれんに対する効果的で比較的安全な静注用抗けいれん剤と考えられた.

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© 日本小児小児神経学会
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