脳と発達
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胃食道逆流症を有し, 披裂部浮腫をきたした重症心身障害児の2例
近藤 章子斎藤 義朗景山 博子関 あゆみ難波 由喜子岡本 里伊奈井上 岳彦河本 勝之藤原 和典清水 法男前垣 義弘大野 耕策
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2006 年 38 巻 6 号 p. 468-469

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抄録

喉頭披裂部の局所的な浮腫により呼吸障害を呈した2例を報告する. GM1ガングリオシドーシスとX-linked lissencephaly with abnormalgenitaliaをそれぞれ基礎疾患に有する重症心身障害児であり, 披裂部浮腫による呼吸障害増悪の1~2年前から胃食道逆流(GER) の症状を呈していた. 披裂部浮腫はGERによる胃酸刺激で生じたものと考えられ, 気管切開術・鼻マスクによる持続的気道陽圧 (CPAP) により呼吸症状の改善をみた. 咽頭部の閉塞を合併する重症心身障害児の披裂部浮腫は気づかれにくいが, GERの合併例の呼吸障害に際して特に注意して喉頭所見を観察すべきである.

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© 日本小児小児神経学会
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