2008 年 40 巻 3 号 p. 244-248
Colpocephalyにてんかんを合併した7例の特徴をまとめた.発症年齢は1歳以下が多く, 晩発例に比べ発作頻度も多かった.発作型は, 嘔吐, 眼球偏位, 回旋, 部分運動症状を伴う発作で, 二次性全般化発作も認めた.発作間欠期脳波は一側あるいは両側同期性に後頭部に棘 (徐) 波, 徐波を認め, 基礎律動は全例徐波化していた.Colpocephalyに合併するてんかん発作は, 脳の構造異常からみても後頭部や側頭後部のてんかん焦点から生じる可能性が高い.けいれん重積はdiazepam静注で頓挫し, 治療抵抗例ではclobazamやclorazepateなどのbenzodiazepine系抗てんかん剤の内服が有効であった.