脳と発達
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沖縄県における脳性麻痺の発生率について
當山 真弓當山 潤
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2008 年 40 巻 5 号 p. 387-392

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抄録

沖縄県において1995年より2001年の7年間に出生した脳性麻痺 (以下CPと略す) 児についての調査を行い, 以前の調査 (1988年より1994年まで) を含め検討した. その結果, 1995年頃より発生率は有意に増加しており, 7年間の平均は出生1,000対2.3であった. CPのうち出生体重2,500g未満の低出生体重児の発生率が有意に増加し, 主に1,000g~1,499gの極低出生体重児でのCPが増えたことが, 発生率増加の要因であると考えられた.
また, 在胎週数別, 出生体重別の発生数の検討では, 在胎週数33週, 出生体重1,800g以上よりCP数の減少が認められ, CP発症の何らかのリスクが減少していると考えられた.

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© 日本小児小児神経学会
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