オレオサイエンス
総説論文
肥満における遺伝子解析の臨床応用
常川 勝彦村上 正巳
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10 巻 (2010) 10 号 p. 351-357

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抄録

近年, 食生活の欧米化や運動不足などの生活習慣の変化にともない, わが国においても肥満者が増えている。肥満の予防は, 脂質異常, 耐糖能異常および高血圧などの代謝異常をもたらすメタボリックシンドロームの予防に加えて, 動脈硬化性疾患への進展の防止につながるため重要である。肥満は多くの成因から引き起こされるが, 遺伝素因と環境因子の相互作用が重要である。肥満関連遺伝子の検索として, 一塩基多型 (SNP) を用いた候補遺伝子解析および全ゲノム解析が行われており, これまでに複数の遺伝子が候補として報告されている。将来の肥満に対する予防医学としての個別化医療の実現には, 多くの対象者に対し関連する複数のSNPを診断する必要があり, 簡便, 迅速かつ正確なSNP解析が可能であるSmartAmp法の個別化医療に向けた臨床応用が期待される。

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© 2010 公益社団法人 日本油化学会
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