オレオサイエンス
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特集総説論文
パプリカカロテノイドの血中動態と抗酸化機構の解析
西野 梓市原 敬司安井 裕之眞岡 孝至
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2018 年 18 巻 3 号 p. 91-97

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抄録

近年,酸化と老化や疾病との関連が注目されている。カロテノイドは活性酸素種に対する強い抗酸化活性を有するフィトケミカルとして知られ,サプリメントや健康食品に多く利用されている。我々はLC/MSとESRスピントラップ法によりカロテノイドの抗酸化機構を詳細に解析し,パプリカ由来カロテノイド(パプリカカロテノイド)が一重項酸素に加え,ヒドロキシラジカルに対しても優れた抗酸化力を示すことを明らかにした。また,経口摂取したパプリカカロテノイドが効率よく血中へ吸収されることを臨床試験で確認した。

本総説では,カロテノイドの抗酸化機構とパプリカカロテノイドの血中動態を中心に紹介する。

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© 2018 公益社団法人 日本油化学会
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