岡本医学雑誌
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活動報告
救急救命士科の業務拡大
~医師の業務負担軽減と救急診療の効率化~
備中 俊貴
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2025 年 3 巻 論文ID: 2025-003

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抄録

救急救命士法改正後,医療機関に勤務する救急救命士は年々増加傾向にあり,各医療機関がそれぞれのニーズにあった業務拡大をしている.多くの医療機関の救急救命士の業務内容は,「救急救命処置」「ホットライン応需」「救急車の運用及び管理」「診療の補助」である.今回はその中で当院の救急救命士科は,「診療の補助」に着眼し,医師の業務負担軽減と救急診療の効率化を目標に掲げ,救急センター内でのオーダー代行入力を実施した.

オーダー代行入力を通して,表題の通り,繁忙期ほど医師の業務負担軽減及び救急診療の効率化に繋がった.また医師だけでなく看護師の業務負担軽減,業務効率の上昇に繋がり,救急救命士自身も救急診療の理解を深めることができた.

病院で勤務する救急救命士は,まだまだ歴史が浅い職種であり,発展途上である.今後も地域,病院からの様々なニーズに答えることができるよう努めたい.

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