岡本医学雑誌
Online ISSN : 2758-5395
Print ISSN : 2758-528X
実践報告
医師の負担軽減を目指した臨床工学技士の取り組み:一般病院における臨床工学技士のあり方を考える第一報
中村 風人 西本 光輝岡崎 哲也
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2025 年 3 巻 論文ID: 2025-006

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抄録

2024年4月より医師の働き方改革が開始され,年間時間外労働を960時間以内に削減することが求められている.特に救急医・外科医の時間外労働が多く,当院でも消化器外科医の2018年度から2022年度における時間外労働が年平均1354時間に達していた.この問題に対応するため,2023年度から臨床工学技士がタスクシフトとしてスコープオペレーター業務を開始し2023年度の時間外労働は506.5時間に短縮された.その中で臨床工学部として,スコープオペレーターが関わった手術件数は年間140例であった.医師の時間外労働の削減に加えて,並列手術数の増加や医師の業務負担軽減に繋がった.今後は他科の手術にも参入予定で,医師の働き方改革に貢献したいと考えている.

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© 2025 社会医療法人 岡本病院(財団)
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