帯広大谷短期大学紀要
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かぼちゃの成分に関する研究 II
えびす種の糖度とでん粉量の経時的変化について
山崎 民子伊東 徳
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1986 年 23 巻 p. A5-A8

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抄録

1.素性の明らかなえびす種を供試して,精度およびでん粉の経時的変化量を測定した。2.えびす種の糖度は,収穫時より高い。1週目以降糖分解とみられる精度の低下は時々認められるが,7週目迄は漸次上昇の傾向にある。3.でん粉量は,収穫時が最も多くその後漸減する。4.糖度とでん粉量の合計値は,1,2週目はとびはなれて高いが,それ以降はほぼ平行線上にある。糖度とでん粉量の関係は,でん粉の分解による糖度の上昇が認められる。5.えびす種の冷凍処理は,糖度も高く,でん粉量も多い収穫直後もしくは糖度が増強する2ヶ月以内に実施することがタイムリーではないかと推定される。

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© 1986 帯広大谷短期大学
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