帯広大谷短期大学紀要
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開学四十周年記念号
食生活と健康に関する研究 第2報
女子短大生の食生活状況および健康状態について
植田 志摩子
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2000 年 38 巻 p. 87-100

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抄録

帯広大谷短期大学に在学する女子短大生363人を対象に、欠食および孤食状況、食品の摂取頻度、外食の回数、調理済み・半調理済み食品の利用状況、起床・就寝時刻、喫煙および飲酒状況、自覚症状などを検討し、次の結果を得た。1)肥満度では、普通が49.7%で最も多く、次いで、やせの37.5%であった。2)朝食の欠食率をみると、毎日欠食およびときどき欠食すると答えた者は、合わせて44.6%と高い値を示した。栄養士課程の学生の朝食および昼食の欠食率は、他学科より低かった。3)社会福祉科では一人暮らしで自炊をしている者が約5割を占め、それに伴い、孤食率は4割以上と高い値であった。4)食品の摂取頻度では、魚または肉、牛乳の摂取頻度が高く、逆に、果物、緑黄色野菜、淡色野菜、卵が低かった。5)栄養バランス得点では、低得点の者が約7割を占め顕著に高い値を示した。6)外食を週1〜2回以上するとした者は、約3割を占めた。7)調理済み・半調理済み食品を週1〜2日以上利用するとした者は、7割と高い値を示した。8)起床時刻は午前7時台(47.1%)が、そして、就寝時刻は午前1時以降(41.5%)と答えた者が最も多かった。9)自覚症状では、I群の"ねむい"、"あくびがでる"、"横になりたい"、"目が疲れる"の項目の訴えが多かった。

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