1980年 (昭和55年) 10月, 東京において第8回日本臨床耳科学会 (担当, 慈恵医大) を開催した折, Dr.Sheehyに特別講演を依頼した。当目は, Staged tympaaoplastyについての講演であつたが, その際この論文を手渡された。内容は, Sheehyの長年にわたる鼓室成形術の苦心と経験が書かれていて, 読者に益する点, 多しと思われたので, 大西氏に依頼して和訳し掲載することとした。真珠腫に対する手術には未解決な点も多い現状であるが, 外耳道保存手術に努力されている術者の見解は, 大いに参考となろう。