1991 年 34 巻 Supplement2 号 p. 197-208
通年性鼻アレルギー患者33名を対象としレピリナスト100mg/日を原則として8週間, 最長16週間投与し, 有効性および安全性を検討し以下の結果を得た。
(1) 最終全般改善度は「中等度改善」以上で60.6%, 有用度は「有用」以上で57.6%を示した。概括安全度では33例中1例に随伴症状を認めたが軽度なものであった。
(2) 週別の全般改善度では経時的に改善率が増し, 4週以降は継続投与により効果の減弱がないことが認められた。
以上よりレピリナストは通年性鼻アレルギーに対して優れた臨床効果が期待され, 4週以上の連続投与によって症状の改善作用を持続させる有用性の高い薬剤であると考えられる。