獨協医科大学耳鼻咽喉科学教室
1994 年 37 巻 6 号 p. 678-684
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小児滲出性中耳炎患者の予後を判定するため, 治癒群とチュービング施行群にわけて, 両群問の初診時における背景因子について検討した。チュービングが必要となりやすい因子として, 男性, 鼓膜の陥凹の強いもの, 鼓室内に貯留液が充満しているもの, 罹患時年齢が低く, 罹患年数の長いもの, 中耳含気腔の発育が悪いものが挙げられ, 聴力に関しては差は認められなかった。合併症の有無については, アデノイドの大きいもの, 慢性副鼻腔炎の合併があるものが予後不良であった。
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