東京医科大学耳鼻咽喉科学教室
1995 年 38 巻 3 号 p. 316-321
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節骨洞に発生した良性骨芽細胞腫症例を経験した。症例は24歳女性で難治性の頭痛を主訴に来院となった。諸検査では, 左前部節骨洞から一部後部節骨洞にかけ骨腫瘍陰影を示した。節骨洞骨腫が疑われ, 経上顎洞的にアプローチし腫瘍摘出術を施行した。病理標本は多数の骨芽細胞腫が存在し異型のみられない良性骨芽細胞腫であった。頭痛の発生した機序として, 腫瘍が前飾骨神経を直接圧迫したことによると考えられた。
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