耳鼻咽喉科展望
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日常臨床で行う音声治療
山口 宏也
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1996 年 39 巻 5 号 p. 561-566

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抄録

音声治療の目的は1) 音声障害の予防, 2) 音声外科との連携治療, 3) 機能性発声障害に対する治療, 4) 喉摘後の代用音声の指導などである。音声治療には声の衛生の指導と音声訓練がある。声の衛生の指導は, 患者の生活様式や行動様式を変える事によって声の問題点を解消する必要がある。その指導は押しつけがましくならないように相談相手になると言う形が望ましい。内視鏡で喉頭を観察する際に, 色々な発声をさせ, その時の声帯の形や動きに注目し発声法上の問題点を矯正する。あるいは喉頭を両側から圧迫したり押し下げたり頭位を変化させてその際の声帯位の変化を観察, 訓練する方法について述べた。

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