耳鼻咽喉科展望
Online ISSN : 1883-6429
Print ISSN : 0386-9687
ISSN-L : 0386-9687
ネブライザー器具の消毒法の検討
山本 邦夫石塚 洋一今村 祐佳子西澤 美香
著者情報
ジャーナル フリー

1996 年 39 巻 Supplement2 号 p. 123-127

詳細
抄録

濃厚な微生物汚染を受けたネブライザー器具は, 感染源となる危険性がある。そこでネブライザー器具の消毒法について検討した。アンケート調査では29施設中25施設で, 消毒剤による浸漬法を用いた消毒法がとられていた。使用直後のネブライー器具からは33検体中18検体に何らかの細菌が検出された。1次亜塩素酸ナトリウム, グルコン酸クロルヘキシジンはネブライザー器具の消毒に十分な殺菌効果が認1められた。ネブライザー器具の消毒には一般細菌の他に, 結核菌, 真菌, 各種のウィルスなどに有効な広い抗菌スペクトルを有する消毒剤の使用が望ましい。

著者関連情報
© 耳鼻咽喉科展望会
次の記事
feedback
Top