耳鼻咽喉科展望
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キシロカイン®ゼリーを用いた鼻内手術後の疼痛緩和に関する試み
飯田 実石井 正則辻 富彦濱田 幸雄
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1999 年 42 巻 3 号 p. 298-300

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抄録
鼻副鼻腔手術後の長時間のガーゼパッキングによる疼痛を緩和するため, ベスキチン®Fガーゼにキシロカイン®ゼリーを塗布し鼻腔内に留置する方法を考案した。さらにその影響による血中キシロカイン®濃度の変化を検討した。この結果, 87.5%の症例において自覚的な疼痛緩和効果が得られた。また血中濃度の測定では, 安全性が極めて高いことが確認された。従って鼻副鼻腔手術の術後にキシロカイン®ゼリーを用いる方法は術後疼痛の緩和に有用である可能性があり, かつ安全なものであると考える。
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