耳鼻咽喉科展望
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当施設におけるMRIの騒音の評価について
和田 哲郎阿瀬 雄治原 晃吉岡 大新津 守板井 悠二草刈 潤
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キーワード: MRI騒音, 音響外傷
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1999 年 42 巻 Supplement1 号 p. 131-135

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抄録

Magnetic Resonance Imaging (MRI) 検査において発生する騒音を測定した。当施設で採用している機種はフィリップス社製ジャイロスキャン1.5Tである。騒音レベルはスピンエコー (SE) 法T1強調画像撮像でoverallで105dB, T2強調撮像で98dB, ターボスピンエコー (TSE) 法のT2強調撮像法で110dBであった。これらの周波数スペクトルは1,000Hz以下の低周波数領域が中心であった。非磁性体のマイクロホンを用いれば個々のMRI機器の発生する騒音レベルの測定は可能である。その騒音レベルを確認し, 耳栓の遮蔽効果および内耳に対する騒音の影響を把握することは, 強大な騒音負荷に対して被験者が抱く恐怖感や検査拒否に対応するための資料として有益である。

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