耳鼻咽喉科展望
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誰でもできるシラカバ花粉飛散日の予測法 (その1)
シラカバの雄花の変化を中心として
西澤 伸志
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2001 年 44 巻 2 号 p. 105-112

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抄録

道具がなくても簡単にシラカバ花粉の飛散日を誰でも予測できる指標を調べることを目的として, シラカバ花粉の飛散状況と雄花の変化, 新芽の変化を検討した。雄花が下垂し始めて6日後に飛散が開始となり, 全く垂れ下がってから3-5日目に飛散した。雄花は黒い色から鉄の赤錆色に変色すると飛散開始である。新芽の2枚葉が蟹の鋏状となってから5-7日後, V字形に変化してから5日後に飛散し, 葉の先端と基部を結ぶ中央の葉脈が一直線となった2日後に, さらに葉の先端が裏側に反り返り中央の葉脈が弓状 (弧状) になると飛散した。雌花が上を向くと飛散開始である。よって, これらの芽吹きの変化を指標とすると誰でも道具がなくても飛散日を予測することができる。

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