耳鼻咽喉科展望
Online ISSN : 1883-6429
Print ISSN : 0386-9687
ISSN-L : 0386-9687
鼻前庭嚢胞及び顔裂嚢胞に対する内視鏡下鼻内手術法の検討
飯村 慈朗柳 清稲葉 岳也今井 透
著者情報
ジャーナル フリー

2001 年 44 巻 2 号 p. 113-119

詳細
抄録

これまで鼻前庭嚢胞及び顔裂嚢胞の手術的治療は, 歯齦部より切開し全摘する方法が原則とされてきた。しかし現在, 内視鏡下鼻内手術が発達した背景があり, これらの疾患に対しても内視鏡下鼻内手術の適応が検討されるようになった。
我々は鼻前庭嚢胞及び顔裂嚢胞に対して歯齦部を切開しないで内視鏡下に手術を試みた。その結果, 良好な成績を得ているので, その手術方法と術後成績につき報告をする。また今まで言われてきた鼻前庭嚢胞は, 顔裂嚢胞とは特に区別をされていなかったが, 今回手術方法の検討をするにあたり区別する必要があるため, これらを分けてその手術法について検討をした。

著者関連情報
© 耳鼻咽喉科展望会
前の記事 次の記事
feedback
Top