東京慈恵会医科大学附属柏病院耳鼻咽喉科
東京慈恵会医科大学膠原病内科
2003 年 46 巻 4 号 p. 294-298
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再発性多発性軟骨炎は全身の軟骨組織が系統的に炎症症状を呈していく疾患であり, その原因としては軟骨組織の主な構成成分であるII型コラーゲンに対する自己免疫による機序が考えられている。今回我々は左耳介の疼痛および腫脹と眼症状を初発症状とし, その後右側の耳介軟骨炎, 右手背の腫脹, 鼻根部の腫脹を呈し再発性多発性軟骨炎と考えられた1例を経験した。本疾患の致死率は約20%と報告されており, 本症の重大な合併症を引き起こす前に適切な治療を行うことが重要である。
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