2004 年 47 巻 1 号 p. 49-52
2001年8月より耳科手術に対して, 従来のラリンジアルマスクより喉頭のシール圧の高いLaryngeal Mask Airway ProSeal (LMA ProSeal) を用いている。以前と比べて術中の麻酔ガス漏れや呼吸性体動は軽微で, 手術の妨げとなることはほとんどなかった。また経口挿管麻酔に比べて咽頭痛・嗄声など術後の合併症は少なく, 特にアブミ骨手術においては術後のめまいが軽減された。LMA ProSealは耳科手術において有用であり, 今後の積極的な使用が推奨される。