Otology Japan
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パネルディスカッション1
真珠腫進展度分類の活用法
-将来展望-
小島 博己小森 学
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2015 年 25 巻 2 号 p. 179-182

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抄録

真珠腫進展度分類を将来どのように活用していくかということに主眼を置いてみた。現在の真珠腫手術における問題点として、全国の手術症例数の把握が出来ていないこと、再発と聴力予後に関して施設ごとの成績しかなく全国規模での成績がないこと、病態が多様であり適切な技術評価がなされていないことの3点を呈示した。その上でかねてから行っていた多施設共同研究による真珠腫手術データベースを活用した、全国規模での症例登録の提案を行い、さらにそこから得られた知見から真珠腫手術手技における専門性の評価が出来ないかどうかに関して提案した。またさらなる将来展望に関しても考えてみた。

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