応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
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ダイレクトボンディング法を用いた半漏れ型光アイソレーターの開発
水本 哲弥横井 秀樹
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2003 年 72 巻 11 号 p. 1413-1416

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抄録

半漏れ型光アイソレーターは,導波TEモードと放射TMモード間のモード変換を利用して動作するアイソレーターであり,磁気光学効果による非相反なモード変換とLiNbO3 による相反モード変換を組み合わせて,逆方向伝搬波に対してのみモード変換を発生させることで実現される.このアイソレーターは,構造が単純でデバイスの許容製作誤差が大きく,特性の波長依存性が小さいという特徴がある.製作するために,磁気光学結晶上に異種結晶であるLiNbO3を十分な光学コンタクトを保って,装荷することが重要である.これを実現するために,ダイレクトボンディングによって,希土類鉄ガーネットCe : YIGとLiNbO3 の接合を実現し,半漏れ型光アイソレーターを試作した.

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© 2003 公益社団法人応用物理学会
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