応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
研究紹介
ナノ構造化による高効率光誘起相転移の理論的提案
川本 徹阿部 修治
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2003 年 72 巻 11 号 p. 1417-1420

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抄録

われわれは光誘起相転移の効率を高めるためのモデルを理論的に提案し,計算機シミュレーションによってその実効性を確認した.提案したのは,2種類の構成単位からなるナノ構造材料を使う方法である.具体的には異なる二つの安定状態をもちうる構成単位(分子など)を2種類用意する.その2種類の構成単位からなる超格子構造では,1種類の構成単位のみからなるものに比べて,より弱い光強度下でも,高速に相変化が起こることがわかった.この結果は,単独では相転移を起こしにくい物質でも,うまく二つの物質を組み合わせることで,効率よく相転移する材料を作り出すことができることを示している.

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© 2003 公益社団法人応用物理学会
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