応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
研究紹介
超伝導による連続テラヘルツ波の発振と応用
柏木 隆成門脇 和男
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2019 年 88 巻 11 号 p. 725-729

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抄録

2007年,銅酸化物高温超伝導体Bi2Sr2CaCu2O8+δ(Bi2212)単結晶を用いて,テラヘルツ(THz)帯の電磁波放射が報告された.以降その成果の発展研究が,国内外の研究機関で精力的に行われている.現在までに,0.3〜11THz程度までの発振周波数,0.6mW程度の発振出力,数十〜数百MHz程度の発振線幅,偏波面の制御などの発振特性が得られている.さらに非破壊イメージングや分光計測などの応用にも,同発振素子が利用可能であることも示された.本稿では,この高温超伝導体テラヘルツ波発振器の原理やその発展について述べ,最近の成果を基に発振器の今後の展望について紹介する.

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© 2019 公益社団法人応用物理学会
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