解説
次世代デバイス応用を目指したフラックス結晶成長技術
2019 年 88 巻 3 号 p. 166-172
詳細
2019 年 88 巻 3 号 p. 166-172
フラックス法は古くて新しいニッチサイエンスである．溶液からの結晶育成プロセスの一種であり，さまざまな機能性結晶（や結晶層）を育成できることを特長とする．当研究室では，次世代環境・エネルギーデバイスに資する結晶材料研究・開発に注力し，計算科学と高度融合することで，新次元のフラックスイノベーションに挑んでいる．本稿では，可視光応答光触媒，酸化物系全固体リチウムイオン2次電池および無機イオン交換体を研究舞台とした材料設計，結晶育成・評価およびその高機能化・デバイス化に焦点を当てた．本技術は多岐にわたる材料・デバイスに応用できるため，幅広い分野の研究者に活用してほしい．
