応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
解説
MeVイオンビームのガラスキャピラリーによるマイクロビーム化とその応用
池田 時浩
著者情報
ジャーナル 認証あり

2022 年 91 巻 9 号 p. 542-547

詳細
抄録

細胞用の注射針であるテーパー型ガラスキャピラリーに量子ビームを通過させるというマイクロビーム化においてMeVイオンは最も適したエネルギー領域である.水中飛程が1mmにも満たないこのイオンビームを,溶液中や大気中の任意の深さに置かれた試料に照射できることが最大の強みである.一方,keVイオンを中心に,出射イオン密度が増加すること(集束効果),偏向できること(ガイド効果),さらに,入射から出射まで数秒かかること(遅延通過)という興味深い通過特性も知られている.本稿ではkeV/MeVイオンの通過特性を整理し,現在進展中のMeVイオンマイクロビームの応用を報告する.

著者関連情報
© 2022 公益社団法人応用物理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top