2023 年 92 巻 3 号 p. 172-176
計算機性能や計算技術の大幅な向上により,多数の物質に対して系統的・網羅的に第一原理計算を実行することで,データベースを構築することが可能となってきました.この計算材料データベースは,個々の物質に関する計算結果を参照するのみならず,材料スクリーニングや機械学習のデータセットに用いるなど,多様な広がりを見せています.本稿では,計算材料データベースの有用性や既存のデータベースを紹介するとともに,我々が構築した酸化物DBとその応用例を紹介します.