浮上式鉄道に使われている超電導・極低温技術の現状をレビューした.応用物性としての超電導・極低温の浮上式鉄道への適用は,超電導磁石の大きさ,機能などでの相性のせいもあって基本的な技衛上の問題はほぼ見極めがついたと言える.他方,超電導・極低温技術がその技術的な意義を支配する核融合開発が強力に進んでいて,超電導.極低温技術も日進月歩で発展している、それゆえ,この成果を摂取,咀嚼(そしゃく)しながら,浮上式鉄道本来の技術が固められていくことであろう.超流動ヘリウムによる冷却,断熱消磁を利用した磁気冷凍もやがては浮上式鉄道に利用されるであろう.