応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
各種レーザーの現状
宅間 宏
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1982 年 51 巻 4 号 p. 419-426

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抄録

現在までに極めて多数の原子・分子が気相でレーザー作用をもつことが示され,その発振線は, 120nmから数mmまでの領域にわたっている.特に稲ガス・ハロゲン系は,重点的に研究され,高効率・高出力の可能性が示されている.最近の研究によって, COがCO儲レーザーと同様に高効率・高出力の可能性があることが明らかとなうた.色素レーザーの安定性は大編に改善され,市販品でも1MHz,研究室で試作されたもののなかには, 10kHz以上のものもある.種々のカラーセンタ.一レーザー一が翻発され、色棄レーザーより長波長領域0.82~2.9μmを海バーし得るようになった.固体レーザーにおける最も顕著な進歩として,二つの新レーザー物質波長0.325~3.9μmの領域をカバーする種々の希土類イオンをドープしたYLFと,赤外域で高効率で,かなりの程度の波長可変性をもつ選移金属をドーブした結晶とがある.

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© 社団法人 応用物理学会
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