大阪大学理学部化学科
1986 年 55 巻 1 号 p. 68-72
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窒素アフターグロー中に存在する長寿命の準安定励起窒素を,諸元素の原子スペクトル発光の励起源として用い,これによって発光分光分析法を確立することを目的とした研究が,近年になって始められた.この窒素アフターグローを用いた発光分光分析装置は,簡易で,安価な窒素を用い,比較的弱い発光強度を示すアフターグロー領域での被検化学種の発光を観測することにおける利点が注目される.本稿では,窒素アフターグロー中でのこの被検化学種発光の多くの測定結果をもとに,この分析法における利点,問題点などについて検討する.
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