1990年1月1日から国際的に温度標準が改訂され,新しい温度標準として, 「1990年国際温度目盛」が採用された.この改訂は,温度標準をより正確に熱力学温度に近似するためと,温度標準の再現性を向上させるために行われたものである,従来の標準との差は, 100°Cで約-26mK, 400°Cで約-48mKである.この差は,多く温度測定では無視できる程度であるが,精密な温度測定を必要とする分野では変更が必要である.定義された温度領域は, 0.65K以上であり,ほぼ実用的に必要とする温度領域をおおっている.