新しい光情報処理が生まれつつある.光本来の超並列性を生かし,エレクトロニクスの限界を越える処理能力を実現しようとするものである.従来のアナログ光情報処理の延長線上にある画像処理から,光コンピューティングやニューラルネットを取り入れた画像認識や,時間軸上の信号処理まで,分野は多岐にわたる.では,フォトリフラクティプ効果がそのなかで,どのような役割を果たすことができるのであろうか.本解説では,フォトリフラクティブ効果に起因するユニークな光波の干渉現象を応用した,光情報処理の最近の研究の動向を紹介する.