赤外-可視変換素子
光導電とELの複合化素子
1994 年 63 巻 2 号 p. 152-155
詳細
1994 年 63 巻 2 号 p. 152-155
光導電体層 (Photo-Conductor: PC) と電場発光体層 (Electroluminescence: EL) を積層したPC-ELパネルからなる新しい赤外-可視変換素子を開発した.光導電材としてCdSeを用いたType Aは, 750から1050nmに感度を有し,その最大検出感度は輝尽蛍光体を用いた市販蛍光体プレートの約50倍であった.このタイプはIR VICONの商標で市販している. PbSを用いたPC-ELパネル (TypeB) は, 1.3, 1.5μm帯の変換用に開発した.赤外-可視変換蛍光体(Infrared to visible upconversion phosphors: IUP)とPC-ELとを組み合わせたType Cでは, 1.5μmに優れた感度を示す.実用輝度を0.3cd/m2に設定すると, Type B, Cは市販蛍光体プレートの約10倍の感度があった.
