応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
理工系素養の涵養と理工系人材の育成
関本 忠弘
著者情報
ジャーナル フリー

1995 年 64 巻 3 号 p. 266-268

詳細
抄録

日本は天然資源に乏しい.科学技術立国は国是である.したがって,素養としての理工系教育の意義は大きい.義務教育課程における理科授業時数の著しい減少およびそれに伴う授業内容の削減は,糾正すべきである.しかし一方で,理工系の業務;を職業として担う人材を資質を選ばず単なる員数合わせでより多く育成しようとするのは,誤りである.本来の資質をつぶさずにはぐくみ,個々の能力に応じた多様な教育機会を享受し得るように,社会環境を構築する施策が大切である.

著者関連情報
© 社団法人 応用物理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top