応用物理
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液晶性をもつ導電性高分子の開発と展開
赤木 和夫白川 英樹
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1996 年 65 巻 3 号 p. 265-269

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抄録

本研究では,液晶基を共役系高分子の側鎖に導入して,液晶のもつ自発配向性と種々の外部応力に対する配向応答性を利用することで,巨視的にも配向した導電性高分子薄膜を作製し,電気伝導度の洵上と分子配向の制御を行った.まず,液晶基で置換したアセチレンモノマーを合成し,これらをチグラー・ナツタ触媒あるいはメタセシス触媒を用いて重合することにより,可溶性の共役系側鎖型液晶高分子,ポリ(一置換アセチレン)を合成した.偏光顕微鏡による液晶特有の光学組織の観察,および承差走査熱量計とX線回折の測定を通じて,ポリマーはすべてエナンチオトロピックなスメクティック液晶 (SA) を示すことが明らかとなった.次に,液晶状態で磁場配向したサンプルについてヨウ素ドーピングを行い,分子配向による電気伝導度の上昇および伝導度の異方性を確認した.

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© 社団法人 応用物理学会
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