1998 年 67 巻 9 号 p. 1082-1086
太陽光発電システムの中でも,最も普及が進んでいる住宅用システムは,関連法の改正,補助事業などのバックアップを受け,3kWシステムを中心に導入が図られている.太陽電池は直流発電であるため,パワーコンディショナーで交流に変換して家庭で使用されるが,余剰分は電力会社に売ることができる.また太陽電池には種々のタイプがあるが,単結晶・多結晶などの結晶系シリコン太陽電池がおもに使用されている.今後の普及拡大にはシステム価格の低減が必要であり,建材一体型太陽電池や新たな機能を付加1した太陽電池の開発が,太陽電池以外の業界とも協業して精力的に行われている.