1999 年 68 巻 2 号 p. 166-170
近紫外・紫外の有機発光ダイオード (LED) の発光材料としてσ共役シリコンポリマーであるポリシランに着目し,種々のポリシランのエレクト目ルミネッセンス (EL) 特性を検討した.基本的なEL発光メカニズムの解明とポリシランの化学構造の最適化を進めた結果,ポリビスパラ方ブチルフェニルシラン (PBpS) を用いたLEDが,従来までのボリシランLEDよりも3桁から4桁も効率の高い(外部量子効率0.01~0.1%) 近紫外EL (407nm) を室温で承すことを晃い出した.さらに, EL効率の改善に通常の求リシランでは見られないPBPSのもつ電子輸送性が関係していることもわかった.