応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
先進高温超伝導線材の開発動向
定方 伸行
著者情報
ジャーナル フリー

1999 年 68 巻 4 号 p. 407-410

詳細
抄録

高温超伝導材料の線材開発において,磁界特姓に優れるイットリウム系超伝導材料線材化の研究開発が進展している.イットリウム系材料のもつ高臨界電流密度特性を線材として十分に発揮させるには,可とう性のある長尺墓板の上に,多結酪超伝導体の結晶方位をそろえて舎成する必要があるが,実用的な金属テープ上に多結晶薄膜中間層を高度に結晶配向させる技術や,金属テープ自体を結晶配向させる技術の開発により,高性能線材実現の可能性が急速に進展しでいる.ここでは,先進高温超伝導線材化技術であるイットリウム系超伝導線材の研究開発の動向と今後について展望する.

著者関連情報
© 社団法人 応用物理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top