応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
導電性ラングミュア・プロジェット膜
超伝導の可能性
三浦 康弘
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2000 年 69 巻 12 号 p. 1434-1438

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抄録

原子・分子の二次元的な配列や層構造は,特異な磁性・電気伝導性を与え,それらが,しばしば応用面での利点・特徴となることはよく知られている.磁性体薄膜,高温超伝導体などもその例といえよう.ところで,層状構造を構築するにはいくつかの方法があるが,本稿ではラングミュア・プロジエツト(LB)法による導電性分子薄膜の構築をとりあげる.そして,特に筆者らが開発中の長鎖アルキルアンモニウム-Au(dmit)2に基づくLB膜中に超伝導相が存在する可能性について,磁化率および抵抗率
の実験結果をもとに述べる.

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© 社団法人 応用物理学会
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