東京大学大学院理学系研究科
2000 年 69 巻 3 号 p. 329-332
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走査トンネル顕微鏡は表面構造や表面電子状態を原子尺度で観察するためのすぐれた実験法として,広く普及している.しかし,その原理,特に見ている情報量の本質,探針の効果,原子尺度分解能の機構などは必ずしもよく理解されていない.本稿では,このようなSTMの基礎的なメカこズムを理論の立場から解説し,トンネル系から量子点接触系への移行,みかけの仕事関数などSTMと関連する性質を議論する.
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